借地権売却事例
地主の承諾を得ていない借地権を売却したいとのお悩み相談(N様)
N様とは以前、別物件でお取引をさせて頂いたことがあり、その時に親の住んでいる自宅が借地だと聞いておりました。今回、親が施設に入り使用しないのでこの借地権付き建物をどうにか売却出来ないかとお電話いただきました。物件は墨田区の借地面積12坪、築55年の連棟建物でした。以前から地主さんより土地を返して欲しいと言われておりましたが、まだ母が住んでいるのでと言ってそのまま使用しておりましたが、最近になり家を使って無いようなので土地を返してくれと言われました。
隣地の方々も同じように地主さんに土地の返却を迫られ泣く泣く出ていかれた方もいます。現在、施設に入っておりますので確かに家は使用していないですが、住所を残しておく場所は必要ですし、荷物もそのままです。 無償で地主さんに返却するのも?と思い相談されたとのことです。
N様の抱えていた悩み
- 少しでもお金になれば
- 借地関係を円満に終わらせたい
- 直接交渉はしたくない
リプロプラスからのご提案と解決方法
基本的に、借地権は地主さんの承諾がなければ売却は出来ませんので、今回は借地人Tさんから相談を受けたと言う形で間に入りTさんの代理人として交渉をさせて頂きました。地主さん側は、土地を返してもらった後にアパートを建てたいと考えているそうです。当該地は母の家を含めて5世帯の連棟建物で出来ており3世帯は出て行かれた状態だと解りました。そこで借地権買取請求でお話が出来ないかと地主さん側に提案。地主さんからは、もう1世帯の話がまとまれば考えるとの回答。数カ月後に地主さんより金額を提示して欲しいと連絡があり地主さんと何度か交渉した結果、希望価格に近い価格でお話しが纏まりました。
ご整理完了後
売却出来ないと思っていた不動産が現金化出来て良かったです。自分達で直接交渉となれば、今回のような結果にはなっていなかったと思います。 本当に有難う御座いましたとのお言葉を頂きました。 底地権や借地権は権利が複雑(借地借家法)でゴールの見えない案件です。 今回は地主側である程度購入の意志があったので上手く話が纏まり本当に良かったです。